Competencies

オフショア チームを稼働させるには常に課題があります。本項では、5つのポイントについて述べます。

1. 自社問題をアウトソーシング先へ持ち込まない

アウトソーシングの価値を最大限に活かすには、プロジェクト リーダーとして、まず自社内のプロセスや構造を整理しておく必要があります。そのために、CIO(最高情報責任者)・CTO(最高技術責任者)・技術統括責任者の垣根を越えて作業する場合があるかもしれません。関係者と協議する上で、オフショア プロジェクトを実行する権限について、目的・プロセス・要求事項を明確に定義しておく必要があります。プロジェクトを計画どおり進めるために、社内に適切なチャンネルを構築しておくことも大切です。適切なプロセスと十分な自社リソースを確保できたら、はじめてアウトソーシング先のパートナーの選定に入ります。KPMG の管理コンサルタントの Lee Ayling 氏は、はじめてアウトソーシングするのであれば、関連するプロジェクトの経験があるアウトソーシング先を選択すべきだと述べています。「すでに同じようなプロジェクトを実施した経験のあるアウトソーシング先を選択すべきです。大手米国企業やインドのトップ企業である必要はありません。調査すればわかることです。」

5 tips to start your offshore team: find the right partners

2. 自分の目でチームを見る

最初の訪問

ほぼすべての交渉事項は、最初の訪問で終わらせるようにします。直接会って契約交渉することにより、懸案項目を迅速に解決できます。また、オフショア チームの主要メンバーを面談して決めることができます。

訪問は、オフショア チームの企業文化について知るいい機会にもなるでしょう。その会社の理念や目的も直接聞くことができます。チームについて、長所や短所、モチベーションについても知ることができます。

契約が締結されたら、できればオフショアでキックオフ ミーティングを行うといいでしょう。オフショア チームに、あなたのビジョンや事業目標や優先順位などを伝えることができます。新規事業の機会はどこにあるのか?解決すべき課題や問題は何か?また、この時に製品のオーナーやプロジェクト管理者も一緒にキックオフに参加してもらえば、プロジェクトにとって大きなプラスになります。

5 tips to start your offshore team: Invest in training your team members

次の訪問時期

定期的にオフショア チームを訪問することが可能であれば、プロジェクト成功の可能性は大いに高まります。定期的に直接フィードバックが得られ、改善機会も増えるからです。チームや一人一人のスタッフに会うことで、個人の実力を確認するとともに、ビジョンや優先順位を理解しているかどうか把握することができます。また、プロジェクトに新たに参加するメンバーなど、前回の訪問では会えなかったメンバーと話したり、トレーニングや指導の効果を確認することができます。また、レビュー ミーティングは、お互いの協力関係を確認しながら、さらに効果的な方法について話し合う機会になるでしょう。

さらに、定義したプロセス以外にエスカレートしている問題がないか、品質や生産性を妨げる課題がないか、優先順位が間違っていたり間違った問題を解決しようとしたりして時間を無駄にしていないかなど、報告に上がってこないような問題を発見できるかもしれません。

定期的に技術的な会議やワークショップを行えるよう、お互いの主要メンバーが行き来する予算を確保しておくといいでしょう。定期的に会うことで、チームのやる気とコミュニケーションは飛躍的に向上します。

3. 主要メンバーを選定する

どんなに忙しくても、最初の訪問では十分な時間をとり、プロジェクト マネージャ、チーム リーダー、スクラム マスターなどの主要メンバーは自分で選定してください。オフショア チームと本国チームのコミュニケーションがスムーズにいくかどうかは、あなたの人選にかかっています。あなたが選定したメンバーが中心となってチームづくりが行われます。主要メンバーは、本国チームとオフショア チームのブリッジになります。コアメンバーへのトレーニングは十分な時間と工数を確保して集中的に行ってください。このコア メンバーが新たに加わるメンバーをトレーニングすることになります。

後からプロジェクトに参加するメンバーは、コアメンバーが最適と考える人材を選ばせてください。

5 tips to start your software offshore team: building team around the core

4. コミュニケーション プランを明確に定義する

本国チームとオフショア チームの垣根を取り払います。チームの所属先に関わらず、あなたの組織の一員としてオフショア チームを扱うことが大切です。外部および内部の主要な関係者とのコミュニケーション プランを作成し、フィードバック方法や双方向のコミュニケーション手段を確保するとともに、フォローアップやエスカレーションの経路を決めておきます。エンジニアが行き詰った時に、誰にどのような手段で知らせたり、エスカレートするかを事前に決めておく必要があります。

問題解決にあたり、時差を考慮した上で連絡先を決めて関係者に周知しておくことは非常に重要です。

5 tips to start your offshore team: define clear communication plan

5. 必要なインフラを整備する

本国チームとオフショア チームをサポートするために必要なインフラを特定します。通常は以下のようなインフラ設備が必要です:

  • 

ネットワークの種類
/
必要な帯域

(
例.
VPN)
  • 双方がアクセスできるリソース(例.Wiki、ソース管理サーバー)
  • 


特別なオフショア側の
開発環境
と
試験
環境
  • 

特別な
ハードウェア
や
通信
設備
  • 
コラボレーション ツール
や
ナレッジ ベース
などの
アプリケーション
  • 

標準的な開発用
デスクトップ マシン

と
ツールキット
  • ソフトウェア ライセンス

  • 特殊な
セキュリティに関する
要求事項
  • 
データ取り扱いに関する
要求事項

5 tip to start software offshore team: prepare good infrastructure